茶道具 有田の美
用の美がシンプル化している現代、
明治伊万里は過剰装飾かも知れないが、
1日にして生まれた物ではない。
年月をかけ鍛え抜かれた伝統の技である。
なんでもシンプルがベストであると言う標語に
扇動されてはならない。
日本の「雅」を否定する事になる。
侘び寂びが本当に理解できる人は雅を通過した人でないとわからないと思う。
比較学や学際が解らないと真の教養とは言えない。
明治伊万里の粋は装飾美である。
この精磁会社の精緻な「瓔珞」は圧巻である。
クリーマである。和風に言えば片口だ。
正に和魂洋才が具現されている。
「色絵瓔珞文乳入れ」精磁会社製 明治中期
明治伊万里研究所代表 蒲地孝典記
0コメント