よみがえる日本の美

薩長土肥によって明治維新は達成された、と言われるが、殊の外結びつきが強かったのは薩長ではなく、肥薩である。
肥前佐賀の鍋島直正と薩摩の島津斉彬は従兄弟同士であつたことはあまり知られていない。
近代化の象徴のような反射炉の建設もほぼ同時期である。
最近の研究で陶磁器の技術交流もあった様だ。
慶応三年のパリの万国博覧会でも両藩は参加して、殖産興業の必要性を感じ取り、その対象に陶磁器をメインに据えている。
当初、両者は異国趣味を煽る様なグロテスクなものも含んでいるが、徐々に洗練されていく過程が軌を一にしている様だ。
第1回内国勧業博覧会を開催したのは大久保利通であり、呼応した佐賀の大隈重信等の思惑は一致していた。
この度、当ギャラリーに納まった里帰りの薩摩焼は完成された様式美を湛えている。
私は京薩摩や藪明山などの繊細なものより、この本薩摩焼の方に魅かれる。
ギャラリー花伝主  蒲地孝典記
矢張り、親戚にあたるからだろうか⁉️

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自然に恵まれた佐賀県有田町の山間にある花伝山房では  《日々の暮らしに彩り》をテーマに 食 器 茶  草花 薬草 日本文化 健康 素敵な暮らし テーブルコーディネートなど,心豊かに暮らす提案をさせていただいております。『小さな幸せさがしの旅』 ご一緒できれば幸いです。

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