満月の日の楽しみが、少し増えますように。
このページでは、月にまつわる言葉や現象を、満月の日に少しずつご紹介します。2019.11.12薄月夜とは、月に雲が薄くかかり、光がほのかにさす夜のことをいいます。月の周りを取り囲むように、青や黄、オレンジなどの色に輝く光の輪が現れることがあり、これを「月光環」といいます。雲ひとつなく、夜空にさえざえと明るむ月も美しいですが、ふわりと優しい、淡い月もまた趣があり素敵です。東山文化を代表する建築と庭園を有する銀閣寺。波紋を表した白砂に月光を反射させる「銀沙灘(ぎんしゃだん)」、月を愛でるためといわれる「向月台(こうげつだい)」、背後の月待山から現れる月を水面に映し、銀閣をほのかに照らす「錦鏡池(きんきょうち)」。銀閣寺は、観月のために建てられた館だといわれています。この時期は空気が澄み、夜空を見上げると美しい月や星を楽しむことができます。天体望遠鏡があったら、どんな景色が見えるんだろうと考えてしまいますが、天体観測ができるのは、なにも望遠鏡だけではありません。もっと気軽に月を楽しみたいなら、口径4cm以上、倍率7〜10倍の双眼鏡もおすすめです。7倍の双眼鏡でも、「月の海」まではっきりと見ることができます。今も昔も変わらず空に浮かび、私たちを癒してくれる月。昔むかし、平安貴族にとって、池も観月の舞台でした。月明かりの下で船を浮かべ、夜空にまばゆいばかりに輝く月と、その月が澄んだ水面に映り、揺らぎながら移ろいゆく様子を楽しみました。おおらかで優美な貴族文化を育んだ、平安時代ならではのお月見方法です。岐阜県にある「月見の森」は、その名の通り月の景勝地として知られています。「月への階段」を登った先にある「月見広場」からは、濃尾平野の夜景と月明かりが堪能できます。2017年には「日本百名月」に認定されました。空気が澄み、月が綺麗に見えるこの季節にお出かけしてみてはいかがでしょうか。バックナンバー地球照/桂離宮/サンゴの産卵/松島/歴史を伝える月雨夜の月/月暈/世界中で同じ月を見る/月を見ずに映して飲む/月と作物鏡花水月/アポロ11号/ムーンソルト/月の模様/海月ブルー・ムーン/七夕/竹取物語/二十六夜待ち/地平線の月は大きい?芋名月/京都・渡月橋/月と俳句/お盆のような月?/月が正円になるタイミング栗名月/月の出と月の入り/月の暦『太
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