高取焼宗家 高取八山
400年の歴史
その重みを感じる佇まいと
ここで生まれた名品の数々に
作陶の原点を見た想い
宗家の入り口に祀ってあります
藁葺き屋根の宗家のご本家
ご自宅
ご自宅前を流れる川
ブルーシートは
先の豪雨の時の爪跡
登り窯
この土から名品が生まれる
唐臼の土
当代の奥様からのご説明
唐臼
丁寧に挿れてくださったお抹茶に合わせた
お菓子
当代 は奥様が三人目のお子様懐妊中に
京都大徳寺に1年半参禅なさったそうです。
黒田藩御用達「高取八山」は茶陶として
13代続く名窯として
茶道界でも広く知られています。
作陶のみでなく
禅からなる茶ゆえに
利休など茶人が参禅した
大徳寺に一年半参禅された
ご当代。
素晴らしいことですね。
先代にも仕えられ
当代の良き理解者であり
今日まで窯を支えてこられた
奥様の内助の功あっての
名窯であることを感じました。
茶陶名品の数々
奥様とご子息様
ご子息は
京都の名庭を造った
小堀遠州の茶
「遠州流」のお家元の下
3年間修行を重ねられたそうです。
お父様は大徳寺の禅
ご子息様は遠州流の茶
これまで多くの
作陶家の方々との出逢いをいただきましたが
皆さまそれぞれ修行を積まれていますが、
ここまでご自分を厳しき道へと
入られた方は初めてでした。
だからこそ
隅々にわたるまで
「禅」の心が行き渡って
いるんでしょう。
雨の中最後までお見送りいただく
お二人に感謝しつつ
そのことを感じながら
高取宗家をあとにしました。
歴史の重みと
継承をされている
当代ご夫妻とご子息の想いに触れ
有田と重なる次世代への
継承について考えさせて
いただきました。
高取窯は遠州七窯の一つです。
徳川時代になると、徳川家茶道指南役の
大茶人・小堀遠州が茶器を作るために全国七ヶ所の窯元を選定しました。
これが遠州七窯です。
<遠州七窯>
・志戸呂焼(遠江:遠州)
・膳所焼(近江)
・朝日焼(山城)
・赤膚焼(大和)
・古曽部焼(摂津)
・上野焼(豊前)
・高取焼(筑前)
追記
私は実は
先代の高取八山先生と
20数年前に韓国で開催された
「日韓交流事業」の旅に
ご一緒させていただいています。
他に同じく
朝鮮から渡来された陶工の方々の
末裔である諸先生方もご一緒でした
*沈寿官 高取八山 中里太郎右衛門 李参平
坂高麗左衛門 上野焼 ー敬称略ー
当時有田在住だった
ジャーナリスト
ユハジュンさんが
企画された事業、
彼女は夫の友人の紹介で
有田に移り住み
有田を映像に残されました。
2、3年前まで
その素晴らしいハイビジョン映像は
九州陶磁文化館で
放映されていました。
ユさんはその時
出産したばかりでした。
出産した病院が私の次女の
出産時私の命を救ってくださったお医者様の病院
まだ無理な状態の韓国での事業
私は呼ばれ、私が介助役で同行なら
許可しますと言われ
腹巻の巻き方伝授してくださったのです。
そう^_^
私は介護役で
同行していきました。
お陰様で貴重な体験をさせていただきました。
ユハジュンさんに感謝です。
0コメント